こんにちは、もえです。
新人看護師さんの配属先や異動先が新生児科になった看護師のみなさん、もしかしたら
もえ
- 今まで学んだことは通用するのかな
- 本屋の参考書をとりあえず読み漁ろうかな
- わかならいから行きたくない…
と悩んでいる方がいるんじゃないでしょうか。
NICU・GCUは成人での知識では通用しません。なので、一から学ぶ必要があります。
そのため、仕事に慣れるまで仕事と併用して新生児の勉強をしていかないと行けません。
もえ
職場の雰囲気も科によって違うため、新生児科に慣れるまで毎日疲労困憊だとおもいます…
新生児に看護をするには学ぶべきことがたくさんあるため、元GCU看護師の私から最低限必要な知識を学んでもらいたいの参考書を一緒に紹介しようと思います。
- これから新生児集中治療室(NICU/GCU)で働く予定の方
- 新生児看護に興味がある方
- 新生児の勉強をどうしたらいいかわからない方
目次
新生児の基礎基本はここ!ここをまずは知ってほしい
新生児で働く上で知ってほしいことは3つです。
- 新生児(早産児)の呼吸
- 胎児循環から新生児循環への移行
- 早産児に起こりうる疾患
順番に書いていこうと思います。
新生児(早産児)の呼吸
呼吸は成人も大事ですが、新生児も大事です。
- 肺の成熟が不十分
- 呼吸中枢の成熟が不十分
胎児の肺は、妊娠してから正期産の37週頃になって外に出て適応できるようになります。
なので、出生した週数が早ければ早いほど肺の機能が整っていないため、著しく肺胞が小さい・少ない状態になります。
また、肺胞がガス交換します。肺サーファクタントが足りないと、必要な酸素を十分に取り入れられなくなります。在胎37週未満出生の新生児によく起こるもので、未熟性が高いほど欠乏の程度も高いです。
もえ
肺サーファクタントのない肺胞を広げるのは、新品の風船を一気に膨らませるのと同じです。肺サーファクタントのない肺胞を膨らませるのは、かなりのエネルギーが必要で呼吸を1回するのも苦しくなってしまいます。私たちがなんの意識もせず、息を吸ったり吐いたりできるのは、「肺サーファクタント」のおかげです。
つまり、肺胞が小さく育っていない+肺胞が膨らまさせる肺サーファクタントが足りない=肺でのガス交換が自力でできないことになります。
そうすると、出生後に自発呼吸ができずに呼吸が停止し、SpO2(静脈内酸素飽和度)が低下、徐脈になり蘇生(NCPR)を必要な状態となります。
もえ
週数が早ければ早いほど、蘇生が必要となります。
命にかかわる状態なので、適切で早い判断ができる知識を頭に入れていてほしいです。
胎児循環から新生児循環への移行
続いて循環についてです。
胎児と新生児では出生を境に循環動体が変化します。驚きですよね。
胎児循環から新生児循環への移行を学ぶのに必要なキーワードです。
胎児循環の大きな特徴は、心臓から肺へと向かうはずの血液が流れないことにあります。下大静脈を通って右心房にくる酸素化された胎盤血は、卵円孔とよばれる心房中隔の孔を通って左心房にシャントされ、肺循環を迂回します。
臍帯血は、母親の肝臓で解毒された安全な血液です。貯蔵する必要もないので、肝臓を通らず、静脈管を通って直接下大静脈に入ります。
ところが、出生で胎盤からの血流が途絶えると、このような血液の流れは一変します。肺呼吸が始まると、しぼんでいた肺は一気に広がり、閉じていた肺の血管は膨らんで、そこに血液が流れ始めます。
心臓の血液は肺へと流れるようになり、豊富な酸素を取り込んだ血液は左心房に戻ってきます。肺から左心房に血液が戻ると、左心房の内圧は高くなり、胎児循環に必要だった乱円孔はやがて、自然に閉じていきます
もえ
動脈管閉鎖不全は動脈管を結紮する(縛って血流をなくす)手術を行う場合もあります。
早産児でおこりやすい疾患
早産児で出生後におこりやすい出棺を紹介します。
もえ
新生児特有のものばかりなので、成人経験がある人も新人の方も勉強することばかりなので本を読むだけでも違うと思います。
呼吸器系
- 呼吸器窮迫症候群(RDS)
- 新生児一過性多呼吸(TTN)
- 新生児無呼吸
- 慢性肺疾患(CLD)
- 胎便吸引症候群(MAS)
循環器系
- 心室中隔欠損(VSD)
- ファロー四徴候(TOF)
- 肺動脈狭窄(PS)/肺動脈閉鎖(PA)
- 未熟児動脈管開存症(PDA)
中枢系
・神経管閉鎖障害(二分脊椎)
消化器系
- 壊死性腸炎(NEC)
- 食道閉鎖
- 臍帯ヘルニア/腹壁破裂
- 腸回転異常
- 鎖肛
栄養・免疫系
- 新生児低血糖
- 新生児溶血性疾患
- 新生児ミルクアレルギー
感染症
- 敗血症/髄膜炎/SIRS
- ヘルペスウイルス
- 後天性CMV感染
- 真菌感染症
新生児科のときに看た疾患です。
おすすめのお世話になった参考書
私が書いたブログだけでは、物足りないので新生児科で働いていた時に穴が開くほど見ていた参考書を紹介したいと思います。
新生児の疾患・治療・ケアオールカラー最新 家族への説明に使える! [ 楠田聡 ]価格:4,620円 (2022/3/9 13:08時点) 感想(1件) |
オールカラーで図やイラストが多くてとてもわかりやすいです。また、文章も読みやすく初心者が学ぶにはもってこいの参考書です。私が新人のときや、後輩に指導するときによく使いました。基本的なことを学ぶのに入りやすい参考書の一つです。
エビデンスに基づく小児看護ケア関連図 [ 山口桂子 ]価格:3,080円 (2022/3/9 13:05時点) 感想(0件) |
私は関連図を見た方が理解できるので、関連図を見ながら他の参考書と照らし合わせて勉強していました。
カラーではないですが、看護のポイントや看護目標、新人の時は頭にはあまり入っていないストレス緩和や生活援助家族への支援について詳しく書いているためわかりやすいと思います。
はじめてのNICU看護 カラービジュアルで見てわかる! [ 宇藤裕子 ]価格:2,860円 (2022/3/9 13:18時点) 感想(0件) |
はじめてのNICU看護は、入職前に購入し手技を勉強しました。イラストと写真でわかりやすく初心者向けの参考書です。
おわりに
新生児の時に学んだことを書いてみましたがどうだったでしょうか。
今後は、新生児で学んだことや経験談をわかりやすいように書いていこうと思います。しかしその辺の底辺看護師ブログなので、物足りなさを感じると思うので参考書を購入し、学習を深めていくことをおすすめします。
もえ